修理規約
修理サービス利用規約
山田写真機店では、お客様に安心して修理・整備をご依頼いただくため、以下の規約を定めています。
修理をご依頼いただいた時点で、本規約に同意いただいたものとします。
第1条 修理対象について
当店では、オールドレンズ・マニュアルフォーカスレンズを中心に修理・整備を行っています。
主な対応内容は以下のとおりです。
- カビ(真菌)の除去
- クモリ・油分・汚れの清掃
- 絞り羽根の清掃・動作改善
- ヘリコイドの分解清掃・グリス交換
- フォーカスリングの動作改善
- 無限遠位置・ピント位置の調整
- ガタつき・緩みの調整
- 部品交換
- オーバーホール
フィルムカメラ本体については、35mm・国産メーカー製を中心に限定して受付します。
機種、構造、症状、部品供給状況等により修理をお断りする場合があります。
第2条 お見積りについて
修理料金は、機種・症状・内部状態・過去の分解歴等によって異なります。
そのため、原則として実機確認後に個別にお見積りします。
お問い合わせ時にご案内する金額は概算となる場合があります。
分解後に新たな不具合、破損、部品欠損、改造等が判明した場合は、追加のお見積りをご案内することがあります。
第3条 特殊レンズについて
以下に該当するレンズについては、通常の修理料金・作業内容とは異なる場合があります。
- 超望遠レンズ
- 超広角レンズ
- 大口径レンズ
- 複雑なズームレンズ
- 特殊な光学構成を持つレンズ
- 特殊機構を持つレンズ
- 分解難易度の高いレンズ
- 市場価格が極めて高いレンズ
- 希少性の高いレンズ
これらについては個別見積りとなります。
また、破損リスク、希少性、部品供給、修理難易度等を考慮し、受付をお断りする場合があります。
第4条 修理作業に伴うリスクについて
オールドレンズは、製造から数十年が経過しているものが多く、部品・塗装・接着剤・樹脂・ゴム等が経年劣化しています。
十分注意して作業を行いますが、分解・修理に伴い以下のような変化が発生する可能性があります。
- ネジ頭の塗装剥がれ
- 化粧リングへの微細な傷
- 工具接触痕
- 塗装の欠け
- 既存傷の拡大
- 印字・塗装の変化
- 固着部品の取り外しに伴う痕跡
- 経年劣化した部品の破損
修理後の完全無傷を保証するものではありません。
第5条 カビ・クモリ・光学系について
カビそのものを除去できても、カビによってコーティングやガラス表面が侵食されている場合、カビ跡や腐食痕が残ることがあります。
また、以下の症状は清掃によって完全に改善できない場合があります。
- コーティング劣化
- ガラスの変質
- バルサム切れ
- 貼り合わせ面の劣化
- 深い拭き傷
- 線傷
- コーティング剥離
- 焼け
- 腐食
- 変色
これらについて、新品時と同等の状態への復元を保証するものではありません。
第6条 微細なチリ・拭き跡について
分解清掃後も、撮影に影響しない程度の微細なチリが残る場合があります。
また、光学面の状態によっては、角度や強い光の当て方によってごく薄い清掃痕・拭き跡が見える場合があります。
当店の修理は、完全な無塵状態または新品同等の外観を保証するものではありません。
第7条 分解後に判明する不具合について
外観上は問題がない場合でも、分解後に以下のような状態が判明することがあります。
- 部品破損
- 部品欠損
- ネジ折れ
- 腐食
- 摩耗
- 誤組立
- 接着剤による固定
- 過去の改造
- 過去の修理痕
- シムの欠損
- ヘリコイド位置のずれ
その場合、追加修理が必要となる場合や、修理不能と判断する場合があります。
第8条 経年劣化部品について
古いレンズでは、樹脂部品、ゴム、バネ、接着部、配線等が著しく劣化している場合があります。
それまで形状を維持していた部品であっても、分解や取り外しをきっかけに破損する場合があります。
当店の作業上の過失によるものを除き、経年劣化に起因する破損については修理継続ができない場合があります。
第9条 部品について
オールドレンズの多くは、メーカーによる純正部品の供給が終了しています。
修理内容によっては、
- 中古純正部品
- 部品取り個体からの部品
- 代替部品
- 加工部品
- 新規製作部品
を使用する場合があります。
オリジナル部品と外観、材質、仕様等が完全に一致しない場合があります。
第10条 過去に分解・修理された製品について
過去に他店または個人によって分解・修理・改造された製品は、通常より修理難易度が高くなる場合があります。
状態によっては追加料金が発生し、または修理をお断りする場合があります。
ご自身で分解されたことがある場合は、事前にお知らせください。
第11条 修理不能・受付不可について
以下の場合、修理を中止またはお断りすることがあります。
- 必要部品が入手できない場合
- 著しい腐食・水没・破損がある場合
- 分解不能な場合
- 過去の改造等により復旧が困難な場合
- 修理による破損リスクが著しく高い場合
- 市場価値・希少性に対して修理リスクが高すぎる場合
- 当店設備では必要な測定・調整ができない場合
- 正常な修理結果を見込めないと判断した場合
分解・点検・調査を行った後に修理不能となった場合でも、実施済みの作業に応じた費用をいただくことがあります。
第12条 修理後の性能について
当店では可能な範囲で修理・調整を行いますが、製造から長期間が経過した製品について、
メーカー出荷時と完全に同一の性能、精度、操作感、外観への復元を保証するものではありません。
部品摩耗、ガラス・コーティングの経年変化、製造個体差等は残る場合があります。
第13条 修理保証について
保証の対象は、当店が修理を行った箇所に発生した同一症状に限ります。
以下については保証対象外となります。
- 落下・衝撃
- 水濡れ
- 誤使用
- 第三者による分解・修理・改造
- 修理箇所以外の故障
- 新たな経年劣化
- カビの再発
- 保管環境に起因する不具合
- 修理時に残存すると説明したカビ跡・傷・クモリ
- コーティング劣化
- バルサム切れ
- 微細なチリ
保証期間については、納品時のご案内または保証書に記載する期間とします。
第14条 納期について
納期は、症状、作業内容、部品調達状況、受付状況によって変動します。
部品調達、追加作業、再調整等により予定より時間を要する場合があります。
納期は原則として目安であり、特定日までの完成を保証するものではありません。
第15条 キャンセルについて
修理着手前であればキャンセル可能です。
修理着手後にキャンセルされる場合は、
- 点検費
- 分解費
- 作業工賃
- 発注済み部品代
- その他実際に発生した費用
をご負担いただく場合があります。
第16条 配送について
当店への発送および返送にかかる送料は、原則としてお客様負担となります。
輸送中の事故、破損、紛失等については、配送会社の補償規定に基づく対応となります。
発送時は十分な緩衝材を使用し、安全に梱包してください。
第17条 間接損害について
修理品の故障、修理期間の延長等により発生した、
- 撮影機会の損失
- フィルム代
- 交通費
- 宿泊費
- レンタル費
- 営業損失
- その他の間接的損害
については、当店に故意または重大な過失がある場合を除き補償いたしかねます。
第18条 保管について
修理完了のご連絡後は、速やかに修理代金のお支払いおよびお受け取りをお願いします。
長期間ご連絡が取れない場合や、お引き取りいただけない場合の取扱いについては、別途ご案内するものとします。
第19条 準拠法・管轄
本規約は日本法に準拠します。
本規約および修理サービスに関して紛争が生じた場合は、当店所在地を管轄する裁判所を第一審の合意管轄裁判所とします。